こんにちは(o´▽`)ノ
インペリアルゼブラプレコやキンペコの実際飼育されている温度は、28~30℃という標記が多いと思われます。私も、28℃で、インペリアルゼブラプレコやキンペコを飼育し、繁殖・孵化も経験しております。
では実際のシングー川の水温、pHはどうかと疑問に思い調べてみました。
シングー川(Rio Xingú)とは
シングー川(Rio Xingú)は、アマゾン川の支流の一つです。インペリアルゼブラプレコやキンペコ(キングロイヤルペコルティア)の生息域として有名な川です。水は澄んでおり、現地では緑の川とも言われています。
川の中の様子は、海外サイトAmazonas様が沢山の写真を載せています。
シングー川の実際の水温、pHは?
シングー川の温度と、pHを調べてみました。こちら(Spatial patterns of water quality in Xingu River Basin (Amazonia) prior to the Belo Monte dam impoundment)の論文を参考に致しました。
シングー川のアルタミラ~ベロモンテまでの水質を検査した論文になります。
下記データは参考程度にご覧下さい。私は英語が苦手ですので、間違っていたら申し訳ありません。
間違いなどございましたら是非ご指摘ください!お願い致します。
また、測定する場所(町付近、支流など)や、深さ、時期などによってもデータは変わってくると思います。川の奥底の方が当然温度も下がります。
温度
Table3のデータが参考になります。6地点の水温を検査しています。
測定期間は2年間で、1月、4月、6月、7月、9月、10月に調査されている様です。
6地点全部の、平均温度とMAX~MIN温度をざっとみると
大体の平均:27~30℃
最大温度~最低温度:26℃~32℃あたり
pH
同じくTable3です。
大体の平均:6.2~7.2
最低pH~最大pH:5.8~8.6程度
前述のAmazonas様もpHは6.6~7.1で水温は、26.3~34.6℃と記載されています。期間は不明です。
As far as water parameters go I measured these values in the Rio Xingu; pH: 6,6-7,1, NO3: 4-5 mg/l, GH: 1-2, Temperature: 26,3-34,6° C all measured in a depth between around 30-100 cm.
引用:Amazonas
こうやって見ると、MAXとMINの差が大きいですね。個人的には、雨季前後の水質の変化が気になります。多分、新鮮な水による水位の上昇、pH上昇、水温の低下が起こると思います。こちらもいつか調べたいです。
よく飼育・繁殖されている温度
キンペコやインペリアルゼブラプレコの飼育温度は、28~30℃が飼育・繁殖の温度として設定されている事が多いと思います。
前述の様に水温が大体、27℃~30℃ぐらいですので、28~30℃の飼育温度は適切ではないかと思います。
適切な温度は、活性も高まり、餌食いもよくなります。繁殖・産卵にはエネルギーが必要です。温度も含め、良い飼育環境の提供が必要です。
まとめ
熱帯魚の飼育温度というと26℃と想像される方が多いと思います。ヒーターなども26℃固定が多いです。しかし、川や地点によって水質は違ってきます。pHですとシングー川はpH7程度なのに比して、ネグロ川はpH5を下回ったりします。
26℃という温度は、「概ね26℃程度あれば大丈夫だろう」という、統計的・経験的な指標なのではないかと思います。
誤りもあると思いますので更なる詳細について、論文を見ていただき検討していただくことが良いかと思います。その他の川(ネグロ川)などの、pH情報もありました(o´▽`)ノ
ご覧頂きありがとうございましたm(_ _)m