こんにちは(o´▽`)ノ
今回は、ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の飼育方法について記載して行きたいと思います。直接飼育方法をご覧になりたい方は、目次の「飼育方法」をクリックして下さい。
新垣結衣さんが飼育していることで一時期話題になりましたよね。
私は、ジュラシック・ワールドを見た後にレオパの存在を知り、そのまま感極まり飼育に至りました。ジュラシック・ワールドは、映画館で見たのですが、最後にT・レックスが咆哮している時に格好良すぎて不覚にも涙してしまいました。
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)とは
ヒョウモントカゲモドキ(学名:Eublepharis macularius)は、ヤモリの仲間に属します。漢字は、宮守と書き、陸上で生活をしています。ニホンヤモリはたまに、家やアパートの壁にくっついています。白くてかわいいです。とても速いですが、、、。
ちなみに、イモリ(井守)は両生類です。アカハライモリが有名ですね。5月頃になると良く田んぼにいます。
レオパと何故呼ばれるか
何故レオパと呼ぶのかと言うと、英語名がレオパード・ゲッコー(Leopard Gecko)だからです。略して、【レオパ】
豹(Leopard)ヤモリ(Gecko)です。
全然関係ないですが、私はいつもゲッコーと聞くと、ロマンシングサガのゲラ=ハを思い出します。ゲッコ族でしたね。
モドキと何故つくのか
レオパは分類上、爬虫網-有鱗目-トカゲ亜目–ヤモリ科-トカゲモドキ亜科に属します。
トカゲ(蜥蜴、石竜子)は、有鱗目トカゲ亜目に分類される爬虫類の総称。 (wikipedia より)
レオパは、トカゲ亜目に属するので、トカゲの仲間です。
ヤモリ科の仲間だけど、、、
ヒョウモントカゲモドキは、ニホンヤモリなどのヤモリ亜科の種とは異なり瞼を持ち、指先に趾下薄板がないため、壁面などに貼り付かずに地表を歩行するなどの特徴を持つ
引用元:wikipedia
つまり、ヤモリ科に属しながら、ヤモリっぽくないという理由です。大まかにはトカゲの分類だけど、細かく言うとヤモリで、しかもヤモリっぽくないだから、トカゲモドキ、、、ややこしいですね。
ヤモリは、上のように、瞼を持たないので、瞬きが出来ず、かつ、趾下薄板のため壁にへばりつくことが出来ます。レオパは出来ません、、。だから飼育しやすいのですが、、。
まぶたを持つため、目をつぶって寝ます。
レオパの産地
産地は、アフガニスタン南部・東部、インド北西部、イラン、イラク、北部を除くパキスタンとの事です。地図は、アフガニスタンです。
輸出規制や政治情勢等々により、現在流通している個体の大半はブリード個体です。
現地の環境
生息環境を知ることは、その後の飼育のイメージがつき易いので重要です。
乾燥地に生息しているようです。荒野や平原、砂礫が主です。
写真は、パキスタンの風景です。何となくイメージが付くのではないでしょうか。
レオパは夜行性であるため、昼間は岩陰などに潜んで寝ています。夜になると、昆虫類を求め活動をし始めます。飼育場面では、シェルターに隠れていますが、夜電灯をぱっとつけると夏場はよく外に出ています。
写真は、真っ暗の部屋から電灯をつけた時です。よく、溶岩石にひっついています。体を冷やしているのでしょうか。
現地は、日中と夜とでは、温度差が激しい為、それに耐えうるレオパは広い温度域で飼育できると言えるかもしれません。簡単に言うと、飼育しやすい種です。
レオパの魅力
レオパの魅力を紹介していきます。
格好良い
まずは、これでしょう。恐竜の様に、格好良いです。この記事の動画は全て自前です。チャンネル登録していただけると励みになりますので宜しければお願いします。
縦線が入った目で、恐竜みたいです(o´▽`)ノ
ハンドリングできる
第2の理由はこれでしょう。レオパは爬虫類でも数少ない「ハンドリング」が出来るのです(o´▽`)ノ
レオパは、体液などは出しておらず、ぬるぬるしておりません。
ハンドリング・・・動物に触れたり手に乗せたりする事
動きが非常にゆっくり、大人しい、噛まない
ハンドリングにも通じますが、動きが非常にゆっくりです。つんつんすると、多少早くなりますが、それでもニホンカナヘビやニホンヤモリ等に比べるとその速さは比ではないぐらい遅いです。
大人しく、噛む事はありません。
無臭、糞を撒き散らさない
臭いは、全くしません。小動物系は臭いがネックなものも多いですが、レオパは無臭です。個人的に臭いに敏感な方ですのでこちらはありがたいです。
飼育方法でも記載しますが、糞・尿は一定の場所でしかしません。
生餌じゃなくても飼育できる
爬虫類は、生餌しか難しい印象ですが、なんとレオパは練り餌でも大丈夫です。飼育するきっかけの大きな要因でした。
※練り餌を食べるかは個体にもよる様です。
写真は、いかにも食べそうですが、家の個体はそんな事ありません。たまたまの写真です、、。給餌(アシスト)については後述いたします。
愛嬌がある
じゃれたりする事はないですが、見ていると愛嬌があります。画像は、机の端で覗き込んでいる写真です。「ちょっと高いな、、、」と思ったのでしょうか、降りるのを諦めちゃいました。文章では伝わらないですが、実際の様子を見ていると思わず笑顔になります。
寿命とサイズ
寿命は、購入したペット屋さんの情報では、「最低でも10年ぐらい。丁寧に飼育するとそれ以上。20年以上生きる時もありますよ。」との事です。長く付き合える個体ですね。
サイズは、20cm~25cm程度らしいです。意図的に大きい個体を掛け合わしたものもあります。お値段も大きかったです。20万弱だったような、、。
家の個体は、3年弱で、20cmぐらいでした。
尻尾について
写真を見ると尻尾が太いことが分かります。これは、脂肪分を尻尾に溜め込んでいるためです。これにより、長期間食事が出来なくても尾からエネルギーを得ることが出来ます。
栄養状態の指標と成ります。首と同じぐらいの太さであれば、栄養状態が良好で健康である様です。ちなみに、愛好家での間では、尻尾の太さを見ることで、「大切にされているか否か」を判断されるようです。
尻尾は、他のトカゲのように、自分で切る(自切)ことがあります。自切後に生えてくる尻尾は、丸まっており審美的によくありません。自切するような持ち方は控えたほうが良いです。かわいそうですし。
購入方法
爬虫類は、ネット販売が出来ません。そのため、直接販売店にて購入する事になります。レオパの知名度が上がり、小動物を扱っている販売店では大体レオパも置いている事が多い印象です。
また、レプタイルズショーなどの展示会では、即売会も行われているためそちらで、直接ブリーダー様とお話しながら購入も可能です。
写真は、名古屋のレプタイルズワールドに行ったときの写真です。レオパは沢山の品種がありますので、自分が好きな個体を選ぶのも最初の楽しみですね。
クレステッドゲッコーも可愛かったです。
個人的には、一番安価なハイイエローと、少し高いですがマックスノーが好きです。色々な表現があります。家の個体は、ハイイエローです。
ハイイエローは一番安くて、4,980円を見たことがあります。
飼育方法
上記に述べたように、レオパは数々の飼育上の利点があり、飼育は非常に容易な印象です。私も、詳しく知らないまま飼育し始めて4年になります。
私が行っている事は以下の4点です。
・餌をやる
・シェルター上部に水を定期的に入れる
・たまに糞掃除
・冬季にはヒーターをつけてあげる
餌をやる
餌は、給餌(アシスト)の項目で後述します。
シェルターに水を入れる
シェルターに水を入れます。時折水浴びや、水を飲んでいるようです。
水浴び中のレオパさん
たまに糞掃除
レオパは、お利口な事に隅の1箇所に固めて排泄します。砂ごと掬って処理します。
冬季にヒーターをつけてあげる
シェルターの下に、ヒーターを敷きスイッチを入れます。
私は、主にこれだけしかしていません。脱皮は自分で行いますし、脱皮した皮は食べてしまいます。丈夫で、非常に飼育は簡単です。
飼育に必要なもの
必要なものは以下になります。
・レオパ
・餌(練り餌or生餌)
・飼育ゲージ
・シェルター ○の所
・底砂 ○の所
・ヒーター
・溶岩石 ○の所
レオパ
レオパには、色々な柄があります。私の個体は、一番安価な、ハイイエローという種です。
餌
餌は私は、練り餌を使用しています。練り餌は、健康に配慮されておりますので、バランスよく栄養を摂取することが出来ます。
コオロギが生餌として使われていますが、カルシウムが足りていないので、カルシウムパウダーを振りかけて与える必要があります。
ミルワームは、脂肪分が多いので、与えすぎに注意です。ミルワームがホームセンターで販売される頃には、おやつとして時折与えています。
ゲージ
前述の通りレオパは、趾下薄板を持たないので、壁を登りません。そのため、選ばなければ、ケースはなんでも良いです。私は、プラスチックのケースを使用しています。45cm水槽の大きさです。
シェルター
レオパが休む場所です。シェルターはいくつかサイズがありますが、大きいサイズが良いです。私は、直径15cm程度の一番大きなシェルター(L)を購入しました。小さいサイズを購入すると、後々レオパが大きくなり手狭になります。
ペット屋さんで、明らかサイズが小さいシェルターに入っているレオパが居ますが、かわいそうです。
裏表はこんな感じです。上に水を入れます。
敷砂
私は、砂ではなく、クルミの殻を砕いた敷砂ものを使用しています。間違って食べても消化するようです。消化が悪いと糞がつまって、排泄できず大変な事にもなる事があるようです。
ヒーター
冬季は、寒いのでヒーターをつけています。
このようにして、敷砂で隠し、上にシェルターの乗せます。夏季の場合は、ヒーターのスイッチを入れずにそのままにしています。
溶岩石
これが、結構重要です。
レオパは定期的に脱皮をします。その時に、ざらざらした物に体をすりつけて脱皮するのですが、その際溶岩石はもってこいです。
レオパは、手足が脱皮不全に成りやすいです。そうなった場合は、前の皮が指先に絡まり、壊死してしまう事があります。家の個体も一本指がありません、、。溶岩石を入れる様になってから、脱皮不全は起こしていません。ざらざらした石であれば代用可能と思います。
写真は前足の写真です。人間の指みたいに繊細に出来ています。5本あるんです。若干皮が残っていますが、この程度なら問題は起きていません。
給餌(アシスト)の仕方
私は、コオロギはやらないので、練り餌の給餌方法(アシスト)をご紹介致します。慣れれば、餌の準備から終了まで、10分もかかりません。
アシストとは・・・食事介助をアシストと言うみたいです。購入したペット屋さんが仰っていました。
給餌の頻度
幼い個体は、3~4日に1回程度でした。そこから、尻尾の具合を見ながら現在は、3~4週間程度に1回与えております。尻尾は太っていますので、これぐらいの頻度でも良さそうです。
練り餌を作る
まずは、練り餌を作ります。粉を適量出して、水でこねるだけです。非常にコスパがよく(3000円程度)、3年使っても半分弱残っています。
レオパを持ち、食べさせる
まずは、レオパを持ち、口元に練り餌を付着させます。
そうして少し待つと、口元をぺろぺろし始めます。
そうしましたら、タイミングよく口を開いた時に、餌を乗せたスプーンを口の中に入れます。
※写真では強く握っているように見えますが、強くは握っていません。
生餌・練り餌のメリット・デメリット
各、メリット・デメリットを述べます
生餌のメリット・デメリット
【メリット】
●食べっぷりが良い
コオロギを見ると、目の色が変わります。生餌が大好きなんだなと思います。
●なつく
なつきます。こんこんとケースを叩くと出てくるようになります。練り餌ではこんな事はありません。普段練り餌飼育ですが、夏になるとイナゴや家に迷い込んだ蛾などを与えています。繰り返すと普段からシェルター外に出ていたり、人が来ると出てくるようになります。
※自然界の生物を与える事は寄生虫もいるということで賛否両論あります。私は、自然で生きている個体は当然自然のものを食べているのであまり気にしていません。1サンプルですが現状体調は崩しておりません。各自ご判断ください。
※蛾は燐粉に毒があるといわれていますが、殆どの種類は毒はないとのことです。ただし蛾を与える時は念のため調べてみてくださいね。
●給餌が楽
すぐに食べてくれますので、楽です。また、コオロギ等であれば、飼育ゲージに入れておけば次の日ぐらいに居なくなっています。
【デメリット】
●費用が高い
●管理が必要
生餌ですから、生餌の管理が必要です。結構面倒です。また、定期的に購入しなければならないです。
●栄養が偏る
栄養が偏ります。カルシウムが足りていないので、別途カルシウムパウダーをコオロギ等に振りかける必要があります。また、ミルワームでは脂肪分が多いので、与えすぎは注意です。おやつ間隔です。
練り餌のメリット・デメリット
【メリット】 生餌の反対になります。
●費用が安い
●栄養が整っている
●管理が楽 管理というか、置いておくだけです。
【デメリット】
●餌が好きじゃない
個体によりますが、レオパは多分好きではありません。好きな個体は、貴重だと思います。
●なつかない
生餌を与えない期間が長いと、ケースを叩いても出てくる気配がありません。
注意 練り餌を食べない個体もいる?
ペット屋さんが仰っていましたが、練り餌を食べる個体と食べない個体がいるそうです。個人的には、上記アシスト方法であれば食べそうな気がしますが、、。
練り餌を検討している方は、希望個体が練り餌を食べるか確認したほうがいいかもしれません。私は、確認して購入しました。
自分から人工餌を食べるようにする方法
全ての個体に当てはまらないかもしれませんが、生餌を与えるとそのうちなついてきます。
私はバッタや栗虫が出る時期に捕まえて与えていました。生餌を与えているとシェルターに顔を近づけるだけで出てくるようになり、指を出すと噛むまでなりました。
試しに、下のような固形の餌をピンセットで顔に近づけると、見事自主的に食べてくれました。
なんと地面においた人工餌も食べてくれました。餌が良いのも勿論だと思いますが、信頼関係が出来た?印象です。直前に皿に置いて試しましたが、疑うことなく皿に噛み付きました(笑)。
内容が重複しますが、人工餌に餌付くまでの過程をまとめました。
脱皮不全の対処法は?
レオパは定期的に脱皮します。湿度が低いなどの原因により脱皮不全を起こす場合があります。
脱皮不全については、下記記事でまとめました。
まとめ
ざっと飼育上の利点をまとめます。
●かっこいい
●ハンドリングが出来る
・耐久性が強い ・飼育ケースを上らない ・臭いがない ・粘ついていない
・糞を一箇所でする ・大人しい、動きがゆっくり、噛まない
・餌は3週間に1度程度(成体)
初心者の私が何も知らないまま飼育しても、現在体調崩すことなく、4年経過しました。
見るだけでも心躍りますので、もしペット屋さんで見かけたら、覗いてみてください。
器具はショップより、ネット販売のほうが安い場合もありますので、先に準備をしておき、ゆっくり個体を選ぶのも良いかもしれません。
ご覧頂きありがとうございましたm(_ _)m