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ザリガニ その他

ザリガニは輸入規制あり?

※2020年11月2日から、アメリカザリガニ(Procambarus clarkii)とニホンザリガニ以外は特定外来生物に指定されます。指定されましたら、個体の飼育、移動、繁殖、販売等が禁止されます。違反したら法に触れることになりますのでご注意ください。現在飼育している個体に限り、半年以内に飼育許可の申請をする必要があります。

こんにちは(o´▽`)ノ

今回は標題の通り、ザリガニの輸入規制について興味があり調べましたので、記載して行きたいと思います。

ざっくりとした内容です。私も調べ足り無い事が多いので、概要を掴む程度でご覧下さい。

その他のザリガニの記事はこちら

ザリガニは輸入できない?

北米系の、北米ザリガニの、カンバルス属(Cambarus)である、

※URLはグーグル画像検索に飛びます

マニンギ(Cambarus manningi)

ルスティシフォーミス(Cambarus rusticiformis)

ハワディ(Cambarus howardi)

ルドビシアヌス(Cambarus ludovicianus)

等は、かなり高額なザリガニです。とても格好良く初めて知った時は、こんなザリガニがいるんだと驚嘆したものです。是非とも、飼育したいのですが、とても高額で手が届きません、、。

そこで、自分で海外から輸入できたら安く出来るのでは、、?アメリカザリガニはダメだけど、他のザリガニなら、、と考えた方も多い?(私だけでしょうか)と思います。

そこで、改めてザリガニの輸入規制について調べてみました。

 

結論

結論から申し上げますと、

輸入は出来るかもしれないが、許可が降りなかった場合、普通の飼育さえ危ぶまれる

という事らしいです。どういう事か記載していきます。

 

キーワードは、未判定外来生物

『2006年』

外来生物法施行規則の改正により未判定外来生物に、アメリカザリガニ、ニホンザリガニ、特定外来生物のザリガニが指定された様です。

ざっくり言うと

危険と判断されたザリガニ以外、殆どすべてが未判定外来生物になりました。

上記のカンバルス属も洩れなく、未判定外来生物です。

未判定外来生物は輸入できない?

未判定外来生物は、国内の飼育・繁殖・運搬・売買は禁止されておりません。

しかし、輸入する場合、環境大臣の許可が必要です。

そのため、絶対輸入できないという訳ではありません。しかし、この「許可」が曲者みたいです。

許可が下りないと、、

届け出た、未判定外来生物が「在来生物とその性質が異なる事により生態系等に係わる被害を及ぼすおそれが無い」と判断されれば、輸入可能です。

しかし、許可が下りる可能性は殆ど有りません。多少でも「被害をおよぼすおそれ」があれば、「おそれが無い」とは言えません。特にザリガニですしね、、。

そして問題なのが、一度許可が下りない(つまり、被害を及ぼすおそれ有りという判定)と判断された種は、「特定外来生物」指定されてしまいます。

特定外来生物に指定されると、輸入は勿論、飼育・売買・保管・運搬等全て禁止になってしまいます。

輸入をしようとして、逆に飼育も出来なってしまう、何ともいえないパターンです。

そのため、皆輸入したいのでしょうが、上記のようになってしまうため届出は誰もしないという状況の様です。また、誰も届出をしないように祈っているという状況です。

外来生物法 該当条文

<外来生物法 第四章 未判定外来生物>

(輸入の届出)

第二十一条 未判定外来生物(在来生物とその性質が異なる事により生態系等に係わる被害を及ぼすおそれがあるものである疑いのある外来生物として主務省令で定めるもの(生きているものに限る。)をいう。以下同じ。)を輸入しようとする者は、あらかじめ、主務省令で定めるところにより、その未判定外来生物の種類その他の主務省令で定める事項を主務大臣に届け出なければならない。

(判定)

第二十二条 主務大臣は、前条に規定する届出があったときは、その届出を受理した日から六月以内に。その届出に係わる未判定外来生物について在来生物とその性質が異なることにより生態系に係わる被害を及ぼすおそれがあるか否かを判定し、その結果をその届出をした者に通視しなければならない。

(輸入の制限)

第二十三条 未判定外来生物を輸入しようとする者は、その未判定外来生物について在来生物とその性質が異なることにより生態系等に係わる被害を及ぼすおそれがあるものではない旨の前条の通知を受けた後でなければ、その未判定外来生物を輸入してはならない。

アメリカザリガニ(Procambarus crakii)は?

アメリカザリガニ(Procambarus clarkii)は、特定外来生物にも未判定外来生物にも入っていません。

輸入も可能です。そのため、タイからタイゴーストとして、アメリカザリガニの色彩変異個体が輸入されております。

≫ザリガニ画像一覧(リンクはグーグル画像検索結果)

特定外来生物(ザリガニ)一覧

各特定外来生物を一覧にして見ました。リンク先は、グーグル画像検索結果です。

特定外来生物は、輸入・飼育・売買・保管・運搬等一切禁止です。

ミナミザリガニ属は目を奪う美しさですが、全てが特定外来生物です。

【ザリガニ科】

ウチダザリガニ/タンカイザリガニ(Pacifastacus leniusculus)

アスタクス属(Astacus)全種 (ヨーロッパザリガニ)

【アメリカザリガニ科】

ラスティークレイフィッシュ(Orconectes rusticus)

【ミナミザリガニ科】

ケラクス(ミナミザリガニ Cherax)属全種(オーストラリア、ニューギニア原産)

ヤビー(Cherax desutructor)

マロン(Cherax cainii)

レッドクロー(Cherax quadricarinatus)

ローレンツィ(Cherax lorentzi)

Euastacus属(ユーアスタクス)等は指定されていません。とても綺麗です。

まとめ

私自身調べてみてびっくりしました。今回の事でザリガニ事情について少し詳しくなりました。

ほぼ全てのザリガニが輸入できない状態という事ですね。2006年以前に輸入されたザリガニは、現在ブリーダー様が累代していると思いますが、血統管理などをしっかりしないと長くは累代で出来ないと思いますので、少しずつ減ってきてしまっているのでしょうか。

そのように考えると、アメリカザリガニ以外のザリガニは貴重な存在だと改めて思いました。

ご覧頂きありがとうございましたm(_ _)m