こんにちは(o´▽`)ノ
気温が穏やかで、青葉が美しく、農村では田植えが始まる、、5月はいい季節です。そして、5月はセスジビルのシーズンです!
今回は、セスジビルについてまとめました。
セスジビルとは
セスジビルは、ヒル綱ヒルド科に属し、学名はWhitmania edentulaです。Whitmanという方が、1886年に命名したようです。属名から命名者の名前って凄いですね!
特徴は、緑色のボディです。5条の縦縞があります。中央に、太い黄色い線が走っております。なのでセスジなのでしょうか。左右は破線状(大きくなると繋がる?)になっています。矢印で示してある所が頭です。
裏側の写真です。
写真では上手く表現できませんでしたが、緑はもっと綺麗です。
ウマビルとの違い
ウマビル(馬蛭)(Whitmania pigra )も、セスジビルと同様に貝を摂取する蛭です。セスジビルと違い、5 本の黒の斑点状のたて縞、両側面に黄色の縞があります。色合いはやや茶色い印象です。
出典:BioStor:The leeches of Japan
セスジビルの生息場所
田んぼ、流れの穏やかな小川等です。私は、田んぼでしか見たことがありません。貝がいる場所ならいそうですね。朝(7時ごろ)は一切見当たりませんでしたが、昼は沢山いました。
夜もいました。いる数はそんなに大きく変わらなかったです。
話しは逸れますが、夜はカエルの大合唱です。アマガエルの求愛に出会いました。夜出掛けるのもたまにはいいですね。
セスジビルは人間の血を吸わない
セスジビルについて調べてみると、チスイビルと間違えている方も多いようです。セスジビルは貝を摂取します。そのため、手に乗せても血は吸いません。
チスイビルと日本語で調べると半分くらいがセスジビル、ウマビルの写真です。チスイビルは、茶色(例1 例2)です。昔は、田植えの時に良く手袋にくっついて来ました。今は殆ど見かけなくなりました。農薬に非常に弱く、逆に希少になっています。セスジビルは相変わらずいるので、農薬に強いのでしょうか。
セスジビルの餌
ウマビルの餌は、前述の様に貝です。特に貝の蓋がない、モノアラガイ、サカマキガイ、ラムズホーンが良いと思います。田んぼを見ると沢山います。※ラムズホーンはいません。
左は、捕食さらた後のサカマキガイの殻です。全部無くなっていました。
長さ
蛭全般に言えるかもしれませんが、結構伸びます。写真は、伸びる前と、伸びた後です。MAX伸びは、上手く撮れませんでしたので、参考程度にお願い致します。
この個体は、縮んでいる時は3cmぐらいでした。
伸びると、6~7cmになりました。
セスジビルの繁殖
私自身長期飼育、繁殖をした事無いので詳細は不明ですが、雌雄同体なので2匹いたら繁殖するとのことです。卵性のようです。
すぐ脱走するので、蓋は必須です。虫かごの蓋の小さな隙間からも脱走していました。
血を吸うヒル
日本にいる吸血種の主な種類は以下になります。
・ヤマビル(Haemadipsa zeylanica japonica)
前述のように、チスイビルは減少しているため、良く見るのはヤマビルでしょうか。日本で唯一陸上で暮らすヒルらしいです。
ハイキングや山登りをしていたら、気付いたら服や靴に付着しております。あまり良いものではありません。「ヒルジン」という物質を出し、本人はかまれた事に気付きません。そして血も止まりません。因みに、ヒル自体には毒性は無いみたいです。少し?安心ですね。
ヤマビルに対して、市販の虫除けスプレーなどでも短時間(2~3時間)なら効果がありますが、その後は効果が切れてしまいます。
ヒル忌避剤があります。少し乗せておきますね。名前がユニークですね。肌には直接塗布できない等ありますので、使用方法をよく読んでご使用ください。
ディート有り | ディート無添加 |
ヤマビルファイター | ヒル下がりのジョニー |
ヤマビルファイタージェット | ヒルノックエコ |
スーパー ヤマビル ジェット | ヒルまず進め |
まとめ
改めて調べてみると、ヒルの世界も深いですね。世界のヒルを専門で販売されているサイトなども発見しました。蠢くもの達様
当初は私もセスジビルは、「血を吸う」とばかり思い込んでいましたが、そうでない事を知り驚嘆したのを覚えています。家族や親戚にこの話をすると、皆血を吸うとばかり思っていたようです。ゴム手袋に沢山引っ付いて来たチスイヒルの印象が強いのでしょうね。
最近では、このセスジビルを鑑賞として飼育する方が増えています。色も綺麗なグリーンで美しく、慣れたらかわいいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。