こんにちは(o´▽`)ノ
以前お店紹介をさせていただいた、半田水園さんでフネアマガイが販売されていたので、購入させて頂きました。
良く観察するとかわいい貝です(o´▽`)ノ
イシマキガイやカノコガイとはまた異なり、平べったい形がキュートです。淡水アワビの異名をとります。
フネアマガイとは
フネアマガイ(Septaria porcellana)は、日本(紀伊半島以南)~東南アジアの河口汽水域に生息する貝です。
コケ取り貝として最強説が出ているほど、コケ取り能力に優れます。
淡水アワビとも言われ、アワビ(Haliotis Linnaeus)に似ています。
海にいるフネアマガイ?
磯に行くと、よくフネアマガイに似た貝がいます。これは、ベッコウガサ(Cellana grata)と呼ばれる貝だそうです。同じ様に見えますが、淡水は厳しいと思います。写真は磯に行った時に撮影したものです。
飼育環境
●温度:15~28度
●餌:人工餌、水槽内の微生物やコケ
●pH:中性~弱アルカリ性
pHに関しては、普通に熱帯魚を飼育していたら7を下回ると思います。
私見ですが、極端に低いpH(アピスト繁殖やネグロ川再現している環境)でない限り敏感にならなくても良いかもしれません。
実際私の水槽は、7を下回っていますが、元気に餌を食べています。温度に関しても、紀伊半島以南に生息するとのことですから、よっぽど低い温度ではない限り大丈夫かもしれません。紀伊半島にも冬は来ますしね。
フネアマガイは1匹の方が良い?
フネアマガイは、卵を壁面に産み付けます。
後述しますが、通常の環境では繁殖はできません。審美的に余りよくない卵を産み付けるだけになってしまいます。卵は除去するのが大変なので産ませないに限ります。
雌雄別れているそうですので、オスであれば問題ないと思いますが見分けは難しそうです。
メスについては、無精卵でも産卵するのか?は、お店の方によって、意見が違ったので現在調査中です。
表と裏
表と裏の写真です。なるほど淡水アワビですね。
コケ取り能力
フネアマガイは、特に茶ゴケ(珪藻)に能力を発揮します。斑点状藻(緑色のスポットコケ)にも効力を発揮するそうです。黒髭コケには効果が無いという意見が多かったです。
茶ゴケは写真のようなコケです。ガラスの壁面によく付いています。
食事中のフネアマガイ
コケを食しているフネアマガイです。ガシガシ食べています。
牙のようなものでガラス面を削っています。アップで壁面を見ると微細な斑点状藻が結構ついていますね。
よく見ると目があります。
意外に速いフネアマガイ
日中あまり動かず(夜行性の様です)チーンとしていましたが、結構速く移動します。
フネアマガイは起き上がる?
フネアマガイは起き上がるそうです。イシマキガイは1回ひっくり返ると起き上がれず死んでしまいます。起き上がれずに死んでしまい、気づいたら腐敗してとんでもない臭いをしている、、、なんてあるあるですね。
自力で起き上がるという事は凄いことです!
実験1
まっすぐひっくり返してみました。砂の上で固定されています。
5分ほど観察していました。体を伸ばし地面に触れようとしていましたが、あと少し足りず、起き上がることが出来ませんでした。
実験2
斜めにひっくり返してみました。
予想の通り、開始数分で起き上がることが出来ました!動画を撮影したのでご覧下さい。
正中位にひっくり返した場合は、私は諦めてしまいましたが、もしかしたら起き上がることができたかも知れません。
フネアマガイの剥がし方
フネアマガイを触ると、きゅっとちぢこまってしまい容易には剥がせません。無理やり縦方向に剥がしてしまうと、殻と身が分離してしまい悲惨な事になってしまいます。横方向に剥がすのが正しいようですが、横方向に動かしてもでもなかなかはがれません。
剥がす時は、テレフォンカードやスクレーパーを利用すると剥がしやすいです。
フネアマガイの繁殖について
結論から言うと、フネアマガイの繁殖は難しそうです。何故なら汽水域の再現が必要だからです。また、餌についても検討が必要そうです。
あかめがねっ夫のゆううつ様が繁殖に挑戦されておりました。ヤマトヌマエビの繁殖についても記載されており面白く記事を拝見させて頂きました。ありがとうございます。
フネアマガイの購入について
色々なショップに行きましたが、フネアマガイに出会うことは少なかったように思えます。Amazonなどのネットショップですぐ購入できます。
ベッコウフネアマガイ?
お店で柄が違う(ベッコウフネアマガイのような?)個体をセレクトしてきました。ベッコウフネアマガイは、1匹1200円程度するので、もしベッコウフネアマガイだったら嬉しいです。フネアマガイの柄は多様性があるみたいです。コレクションしても面白いかもしれませんね。
ベッコウフネアマガイ?
一般的?な個体
まとめ
フネアマガイを観察しているうちに親近感が沸いてきました。気のせいかもしれませんが、昼間は定位置にいるような気もします。
茶ゴケで悩まれている方やアワビっぽい貝を飼育したい方は、是非ご検討ください。卵を産んでしまったら申し訳ありません、、。
ご覧頂きありがとうござましたm(_ _)m