こんにちは(o´▽`)ノ
今回ラミレジィが松かさ病に罹患し、敢え無く死んでしまいました、、。
改めて松かさ病について詳しく知りたいと思い、松かさ病(立鱗病)についてまとめました。
エロモナス菌が原因の1つと言われていますが、エロモナス菌が引き起こす以外にいくつか原因があるそうです。
松かさ病(立鱗病)とは?
お腹が膨れ、末期になると松ぼっくりのようになる病気です。写真は、中期ぐらいです。
拡大写真です。鱗が立つように見えるため、立鱗(りつりん)病とも言われています。
松かさ病の原因は?
松かさ病の原因はいくつか考えられています。
エロモナス菌
運動性エロモナス菌である、エロモナス ハイドロフィラ(Aeromonas hydrophila)が原因と言われています。比較的高温を好み、25℃~30℃が一番活発になる温度です。
鱗の付け根部分の鱗嚢という場所に、水様物が貯留する為に引き起こされます。下の画像は、鱗嚢を示したものです。鱗の周囲?に腔があります。この腔が鱗嚢だと思います。鱗嚢の中に水分が入る事によって、鱗を押し上げ立鱗状態になります。
エロモナス細菌が原因ですので、赤斑、腹部膨満や眼球突出(ポップアイ)が伴うこともあります。
エロモナス菌自体は、淡水中ではどこにでも存在している菌です。水質の変化などのストレスにより発症します。
肝機能低下等よる浸透圧異常
肝機能低下等による浸透圧異常が考えられています。浸透圧の異常により、立鱗や腹部膨満が起きるという訳です。
エロモナス細菌による内臓破壊が考えられます。
しかし、エロモナス菌が関与しなくても、松かさ病が発症することがあり、詳しい機序についてはまだ解明されていません。
糞詰まり
松かさ病の原因とは言えないかも知れませんが、魚にも糞詰まりや便秘があるようです。消化器官の低下によって、糞詰まり引き起こされる事もありそうですね。
参考:
●https://nicorobin.exblog.jp/457193/
●http://blog.livedoor.jp/nikkai/archives/3491767.html
●https://urokoreport.blog.fc2.com/blog-entry-181.html
3番目はカエルです。
症状経過
松かさ病の初期は、餌も食べますが、だんだん餌食いが悪くなり、お腹が膨れてきます。お腹の重さもあってか地面に留まるようになる個体もいます。立鱗も徐々に見られるようになります。
右が正常個体。左が松かさ罹患個体です。終日地面にいました。
私は、末期症状を見たことはありませんが、鱗が完全に開きまさに、松かさのようになります。
解剖写真
糞詰まりがあるのかどうかを確かめる為に、解剖してみました。クリックでモザイクが取れます。
糞や卵は確認できませんでした。
原因考察
今回の原因は恐らく、温度上昇だと思っています。24℃の設定でしたが、ここ数日で30℃近く温度が上がってしまう事もあり、水温変化が急激でした。エロモナス ハイドロフィアは25℃~30℃で活発になります。
水温の変化による体力低下も合わせて松かさ病に罹患してしまったのだと思います。
水槽用クーラー欲しいです。
治療方法
治療方法は、0.3%~0.5%の塩浴+細菌を殺す薬浴が有効とよく説明されています。
発症個体が1匹なら、隔離して薬浴をします。その際は新しい水で行います。本水槽も、水換えし、可能なら塩浴しながら経過観察しましょう。
有効な薬
以下に有効な薬を示します。
オキソリン酸系
オキソリン酸系は、バクテリアへの影響が比較的少ない(殆ど影響がないという情報も)と言われています。
観パラDは評価が高い印象です。金魚のエロモナスフルコースが治ったという情報もあれば、インペリアルゼブラプレコの赤斑病が治ったというお話も聞きました。
フラン剤系
まとめ
今回のラミレジィは、薬浴して3日目にお亡くなりになってしまいました。次回(次回はあって欲しくないのですが)は、観パラDで治療をしてみようと思います。
病気は、本当に嫌なものです。今回のラミレジィには申し訳なかったと思います。エロモナス菌は、感染力の低い病気です。魚の調子がよければ、罹患しにくい病気です。
病気にさせないことが一番です。今回を機に改めて飼育環境を検討して行きたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。