こんにちは(o´▽`)ノ
生餌がメインの魚はどうしても飼育のハードルが高くなる感じがします。
生餌しか食べない生体を飼育する前は、ブラインシュリンプを沸かすのはちょっと面倒だし、冷凍ブライン・アカムシは値段がするし、、、何とか人工餌食べてくれないかな、、、なんて思っていました。
そんな心理的ハードルの高い生餌ですが、その中でグリンダルワームは圧倒的に簡単に培養でき、日々の管理も楽です。お魚さんにも大変好評です。しかも、数日水中でも生きているので水が汚れにくいです。控えめに言って最高の生餌です。
今回は、グリンダルワーム培養方法と与え方、注意点等を記載いたしました。
分かりやすいように写真を多く、なるべく丁寧に記載いたしました。
グリンダルワームより小さい、ビネガーイールの培養方法もまとめました!こちらも簡単に培養できます。ブラインやグリンダルワームが食べられない稚魚にどうぞ!
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グリンダルワームとは
グリンダルワーム(Enchytraeus buchholzi)は、約10mm程度の小さなワーム(蠕虫(ぜんちゅう))です。
海外Wikiによりますと、スウェーデンのアクアリスト?グリンダル夫人( Mrs. Morten Grindal)が分離したのが始まり様です。和名だとミサカヒメミミズと言うようです。
10mmという小さいサイズですので、ピグミーサンフィッシュのような小さな魚にも最適です。アベニーパファーにも使えます。
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下の動画は、私が撮影した水中に入れたグリンダルワームと、そのグリンダルワームを食べているピグミーサンフィッシュの動画です。
用意するもの
グリンダルワーム
グリンダルワームはヤフオク!で購入できます。楽天市場などではあまり売ってないみたいです。
蓋のあるタッパー
まず培養器としてタッパーを用意します。私はダイソーで300円で販売していたものを利用しています。
園芸ネット2枚
園芸ネットも100均で販売しています。
プラ板
園芸ネットの上に下の画像のようなとってを付けたプラ板を設置します。100均で売っています。
ミズゴケ
ミズゴケは、グリンダルワームの家になります。
ネット
私は、防鳥ネットを使っています。こちらも100均で販売しています。
セッティング
タッパーに、下から
①防鳥ネット
②グリンダルワームを混ぜたミズゴケ
ミズゴケは適度にカルキ抜きした水で濡らしておくといいです。
③園芸ネット2枚 ④プラ板
の順番に置いていきます。
最後にタッパーに蓋をします。蓋には、穴をあけ酸欠にならないようにします。
※穴は下の画像より小さい方がいいかもしれません。最近コバエが入り込むようになりました、、、。
餌やり
餌やりは非常にシンプルです。
下のように園芸ネットに餌を置いて、霧吹きで少し湿らせます。
※霧吹きはカルキ抜きした水を利用してください。カルキがあると死んでしまいます。
そして2枚目の園芸ネットでサンドイッチします。
後はミズゴケから、上がってきたグリンダルワームが餌を食べてくれます。2日~3日間隔で採取しています。
毎日採取すると少しずつ増えが悪くなってきます。
餌は何がいい?
餌は熱帯魚用やペットの餌で良いと思います。園芸ネットから落ちない程度のサイズが良いと思います。
私は猫の餌の三ツ星グルメを使っています。粒のサイズも丁度いいです。
※餌がグリンダルワームの栄養価を左右する面があるためこだわる方は餌も考えていらっしゃると思います。
<追記>
最近フレーク状のものの方が薄くて餌食いが良い気がしてきました。すぐなくなっています。餌も魚用なので栄養的にも良いかもしれませんね。
飼育温度
飼育温度は、厳密には不明ですが15℃以上ぐらいでも増えている印象です。もっと低い温度でも増えるかもしれません。
冬は困ります。その場合は、ヒーターをプラケの下に敷いてあげています。ピタリ適温プラスという商品です。
採取方法
培養したグリンダルワームを採取し、生体に与えます。
沢山増えていれば、プラ板にくっついています。プラ板にいなければ、園芸ネットから採取します。この際スポイトがあると便利です。
採取したプラケースです。よく見るとうようよ動いています。
※クリックで拡大
後はスポイトで吸って、適宜与えます。
水が汚い場合はメッシュカップを利用
直接採取した水は汚れていることもあるので、気になる方はメッシュカップを利用して、洗うのも良いです。
メッシュカップはブラインシュリンプやビネガーイールの分離にもつかえますので持っておくと非常に便利ですよ!重宝しています。
定期的なメンテナンス
日々のメンテナンスは基本グリンダルワームは、前述のように餌をやり、餌に霧吹きをかけるだけです。
定期的なメンテナンスは以下の2点だけ行っています。
培地を半分取り換える
培地が汚れてきたら、半分ミズゴケを捨てて入れ替えています。
上の画像のように汚れてきたらミズゴケを半分かえます。期間は2ヵ月程度で交換しています。増えにくくなってきたら変える目安だと思います。
汚水を捨てる
グリンダルワームの糞尿等が溜まります。
この時防鳥ネットが生きてきます。防鳥ネットがあると、分離されて下に溜まりやすくなります。適宜、写真のように捨てます。
水槽内に何日生きるか?
大体3~4日は元気に生きていると思われます。
プラケースで何日生きるか試してみました。大体4~5日ぐらいが目安だと思います。
水温:17~19℃ エアレーションなし。
3日目まで全て生存→4日目で9割→5日目で7割→6日目で生きている個体もいる→7日目ですべて死亡
プラケースの結果ですので、環境の良い水槽ならもっと長く生きるかもしれません。
注意点
注意点を記載していきます。
乾燥しないように
グリンダルワームは乾燥に非常に弱いため、常に湿潤している環境を保ってください。
私は餌に霧吹きをかけています。
使う水は浄水
カルキ抜きをした水を使用してください。水道水では、カルキで死んでしまいます。
増えなくなったらしばらく置いておく
あまり増えなくなる時期がありました。1週間ぐらいおいておいたら再度復活してきました。増えなくなったら、しばらく置いておく事をおすすめします。
培地を新しいものに変えても良いと思います。
トビムシが湧く
どこから入ってきたのか、トビムシが湧いてきました。
トビムシ自体は害はないのですが、水槽上面に浮いており、あまり気分の良いものではありません。
※クリックで拡大
コバエなども沸いてくるかもしれません。その際は、グリンダルワームを分離して全くのリセットをした方が良いと思います。
キットが販売されている
charmからグリンダルワーム培養キットが販売されております。説明書も付属されているため練習でこちらでやってみてもいいかもしれません。培地がソイルですが育て方は前述した方法と大きくは変わらないと思います。
まとめ
グリンダルワームは、最初のセッティングだけしてしまえば、後は餌を与えるだけです。
餌もペットのものを使えば安価に済みます。嗜好性は抜群で、かつ水槽内で数日は生きているので水も汚れにくいです。
是非グリンダルワームを活用してみて下さい。飼育できる生体の幅が一気に広がりますよ!
ここまでお読みいただきありがとうございました。