こんにちは(o´▽`)ノ
インペリアルゼブラプレコが穴あき病に罹患しました。有名なエロモナス菌による病気です。
魚を飼育する上で、病気は切っても切り離せないものです。病気である事、何の病気かと知っている事は重要な事です。
既にこのインペリアルゼブラプレコはお亡くなりになっていますが、少しでも皆様のお役に立てたらと記事に致しました。
病気になったインペリアルゼブラプレコの写真
下の写真が、罹患したインペリアルゼブラプレコです。お店で穴あき病と伺いました。
上から見た写真
拡大
穴あき病とは
穴あき病は、菌の侵食により名前の通り体に穴が空いてしまう病気です。非運動性エロモナス菌である、非定型のエロモナス サルモニシダ(Aeromonas salmooicida)によって引き起こされる病気です。
エロモナス菌自体は、淡水中ではどこにでも存在している菌です。水質の変化などのストレスにより発症します。
エロモナスサルモニシダは、比較的低水温(20℃程度?)でよく繁殖します。
症状
初期は、充血が見られます。病気が進行すると充血の範囲が広がり、真皮が露呈します。さらに病気が進むと、筋肉まで露呈します。鱗や肉がただれ落ちるような状態になり、出血も見られます。穴が開いたように見えるため、穴あき病と言われています。
写真を見ると、所々穴が開いており、水から取り出すと充血ではなく出血も見られました。
反対側の写真です。
赤斑病とは
穴あき病に似ている?病気に赤斑病があります。赤斑病は、運動性エロモナス菌である、エロモナス ハイドロフィラ(Aeromonas hydrophila)によって引き起こされる病気です。
エロモナス ハイドロフィラは、比較的高温(25℃~30℃)で繁殖しやすい細菌です。夏~秋にかけて発生しやすい病気です。
症状
体の数箇所が、血がにじんだように赤い斑点が出来ます。病気の進行によって充血の範囲は、体全体に行き渡ります。局所的な場合もあります。穴あき病との違いは、皮下出血で血がにじむような感じです。腹部膨満、眼球突出(ポップアイ)、立鱗などの症状も見られます。
怖いのは、はっきり分かるレベルになる頃は、手遅れの場合が多いことです。病気の進行はとても早いです。
私も過去に味わっており、ちょっと赤い個体を見ると心臓がどきりとします。
細菌性皮膚炎?運動性エロモナス症?
ワードを調べると、同じような病気で、細菌性皮膚炎と運動性エロモナス症という病名(日動HP)が出てきます。
私も混乱したのですが、
赤斑病=運動性エロモナス症=細菌性皮膚炎
同じ病名の様です。間違っていたら申し訳ありません。
何故ひどくなるまで見逃したか
ここまではっきり分かるまで何故見逃したか。
それは、筒に常に入ってわからなかったからです。たまたま、ライトで照らして見たらちょっと赤い部分が見え、慌てて取り出したら時既に遅しでした、、、。
プレコが筒に入っているから安心、、、ではないようです。
治療方法
治療方法は、0.3%~0.5%の塩浴+細菌を殺す薬浴が有効とよく説明されています。
発症個体が1匹なら、隔離して薬浴をします。その際は新しい水で行います。本水槽も、水換えし、可能なら塩浴しながら経過観察しましょう。
エロモナス病は不治の病とも言われており、進行してからはなかなか治すのが難しい病気です。気付いた頃には、既に病気が進んでおり手遅れな事も多いです。
こちらのブログ様は、カンパラDによる薬餌によってベタのポップアイ(エロモナスによる病気)を治しています。餌を食べる元気がある個体は、薬餌も良いかもしれません。
有効な薬
以下に有効な薬を示します。
オキソリン酸系
オキソリン酸系は、バクテリアへの影響が比較的少ない(殆ど影響がないという情報も)と言われています。観パラDは評価が高い印象です。金魚のエロモナスフルコースが治ったという情報もあれば、インペリアルゼブラプレコの赤斑病が治ったというお話も聞きました。
フラン剤系
まとめ
飼育している魚が病気になるのは嫌なものです。特に細菌性の病気や、白点病などにかかると水槽全体を薬浴しなくてはいけないので、飼育者のストレスはかなりのものです。
エロモナス病は、感染力の強い菌ではないため生体のストレス・体力の低下が原因です。生体にとって過ごしやすい環境を提供していきたいですね。
ここまでお読み頂きありがとうございました。