こんにちは(o´▽`)ノ
グロウという私が使っている餌があるのですが、改めてどのようなものか調べなおしましたので記載したいと思います。
グロウとは
どじょう養殖研究所が、長い魚の飼育・飼料作りの経験を活かして生まれた商品です。プレコを飼育している方には比較的有名な飼料です。
グロウの魅力を以下に記載して行きます。
糞が少なく、水を汚しにくい
最大の特徴として言われているのはこちらでしょう。多くの餌には、粘着剤として小麦粉類が使用されています。熱帯魚は、この小麦粉類の消化が難しいようです。この事は、charmでも説明されております。
実際の使用感としては、確かに糞が少ない印象です。他の餌では、長い糞が多量に見られましたが、こちらの糞はあまり長くありません。
長い糞は未消化分が出ているのでしょうか。糞の量が多ければその分、水質汚染に繋がると思います。
因みに、何を粘着剤としているかというと、海藻だそうです。海藻には、ミネラルが多量に含まれています。また、海藻には脂肪代謝を向上させたり、成長を促進したりする作用があるらしいです。
では、海藻は消化吸収が出来るのか?と言った所が疑問点として挙げられます。
私は糞が少ないと感じていますが、商品レビューを見ると、ちょっと減ったぐらいと言っている方もいますので難しい所です。
もっと重要なのは、「小麦が糞として排出されない」という所と個人的に考えております。炭水化物≒糖質は、細菌の良い餌に成り得ます。口をつけたペットボトルのコーヒー牛乳、コーラは1日も経過すればかなり菌が増えていますよね。
栄養豊富
オキアミや魚粉の動物性タンパクに、ビタミン・ミネラルを含んだ海藻類を多量に使用しておりますので、栄養豊富です。酵母もまた栄養豊富です。サプリメントでもありますね。ダイエット効果があるそうです。
また、魚がが生きていくために非常に重要な働きをする生理活性物質を作り出すEPH・DHAの配合しております。
オキアミについて
オキアミは、高タンパク、高栄養を含有しておりますが、更に天然の色素アスタキサンチンを含んでおります。アメリカザリガニ(Procambarus clarkii)の赤はこの色素です。強い抗酸化作用(ビタミンCの100倍、ビタミンEの1000倍)があります。こちらもサプリメントがありました。
アメリカザリガニに、サバのみを与えると、赤→青→白に色が変化していく事は有名な実験です。アスタキサンチン欠乏による白色は、ザリガニにとって栄養欠乏状態で良くないと言われています。
グロウには、アスタキサンチンが含まれているので、ザリガニにとっても良い餌だと思います。
餌の食い付きがいい
今まで、プレコ等熱帯魚、ザリガニ、シュリンプに使用してきましたが拒食はないように思えます。プレコは、嗜好性や拒食の話を聞きますが、現状では食べずに餓死と言った個体は確認しておりません。
グロウは嗜好性を高める、摂餌誘引物質として、遊離アミノ酸を使用しているようです。
商品レビューをみると、糞の量より、「餌の食い付きがいい」という事で、高評価をしている方のほうが多かったです。確かに食いつきはいいです。
商品レビューにご興味がある方は試しに下のリンクからいくつか見てみてください。
写真は、ザリガニとシュリンプ、パンダシャークローチが食べているところです。入れてすぐに集まってきました。
粒の大きさが選べる
グロウS~Fまであります。S→Fにかけて粒が大きくなります。
私は、主に、グロウSやA。熱帯魚の稚魚以外には、グロウEを使用しています。
それぞれのパッケージに、稚魚、グッピー、アピスト、コリドラス、プレコ、海水魚の絵が記載されていますので、多くの熱帯魚に利用できそうです。
グロウS、A
何度かこちらのサイトで紹介させて頂いておりますが、生まれたての稚魚(プレコ)に使用しております。
グロウSは、粉状です。パッケージにも稚魚の絵が写っていますね。
グロウAは、やや大きくなります。少し大きめの砂みたいな大きさです。少し大きくなったら、こちらを使用しております。Sだけでも大丈夫かも知れません。
インペの稚魚の飼育方法の記事はこちら
グロウE
熱帯魚の稚魚以外には、グロウEを使っています。粒の大きさは3.6mmだそうです。プレコの稚魚もある程度大きくなったらグロウEにしています。
主にこちらがメインですので、私は1kgのものを購入しています。多いほうがお得です。
小麦粉を使わない事への反論
粘着剤としての小麦粉を使わない事への反論もあります。
1.金魚や鯉や植物質を好む魚は、小麦の消化が出きる
2.糊化されたデンプンは消化率が上がる
3.小麦粉は、保型性を保つ効果があるので、水汚れの低下に繋がる
という意見です。確かに、炭水化物は我々人間にとって、非常に重要な栄養素です。しかし、魚にとっては、以下の論文の記載があります。
炭水化物が飼料の半分以上を占める家畜に比べて,魚類の多くは動物性蛋白に対する要求がきわめて強いので,魚類栄養の特質を知るために研究すべき第1の 栄養素は,やはりProteiosである.
また、このような事も書かれています。
魚類における餌料蛋白の消化率は,餌料の炭水化物含量 が増加するにつれて一般に低下する
問題は、炭水化物がそれぞれの種にとってどの程度必要度が高いのかという所だと思います。肉食性の魚、草食性の魚、雑食性の魚は、炭水化物の吸収が大きく違うようです。同じ熱帯魚でも差があるという事です。
魚にもTCA回路があるようですので、炭水化物・たんぱく質・脂肪から、エネルギーであるATPは取り出すことが出来ると思います。
現状
グロウ一本に絞ってから数年が経過しますが、プレコ・コリドラス・ザリガニ・シュリンプでは、繁殖が確認されています。また、栄養欠乏のような様子も見られず良い体型をしています。保型性もそれなりにある気がします。また、プレコブリーダー様で常に多くの稚魚を輩出している方も、アカムシ+クロレラとおしゃっていましたので、炭水化物の要素は低いと思います。
個人的には、繁殖という行為は、良い環境でないと行われないと思っています。途中で意見が変わるかもしれませんが、取りあえずはグロウで経過観察していきたいと思います。
まとめ
改めて調べてみると餌の世界も奥が深いですね。栄養学まで発展してしまいます。人間ほど詳しくは研究されていない上に、沢山の種類がいますから、余計に難しいです。魚の種類によって最適な餌も変わってくると思います。
これだけ沢山の餌が販売されています。メーカー毎に切磋琢磨し研究しています。今回はグロウの記事でしたが、それぞれ手ごたえのある餌を使用していくのが一番だと思います。こちらの記事は参考程度にお読みいただければと思います。
ご覧頂き有難う御座いましたm(_ _)m
だんごむしさん こんにちは
最近インぺのワイルド2015年物を飼育し始めてます。
初めてなのでひたすら読んでいますが
飼い始めて5日目で2匹が筒に入って今日は1匹だけその筒に残っています。
もう1匹は隣の筒に入ってます。
何かわけのわからないうちにインぺが進んでいくので何をどうすればいいのか
卵は見えません暗くて
さてどうしていくか、また読み続けます
色々参考にさせて頂いてます。
きみちゃんさん
記事をご覧頂有難う御座います。
初めてだと良く分からないことが多いですよね。私も良く分からず胃が痛かったので、飼育経験が少しでもお役に立つならと記事を書かせていただきました。
購入したインペは、ペアでしょうか。ペアでなければオス同士の喧嘩かもしれません。ただ、強いメスもオスを追い出すぐらい強いときがあるので何とも言えませんが、、。個人的には、インペが繁殖活動をするにはある程度水になれる必要がある印象です。しかし私自身も入れて3日目でぶるぶるしていた事があったのでもしかしたらメスがアタックしていたのかもしれませんね。
こちらの記事は、キンペコですが、交尾している時のぶるぶると産卵後のオスの動きを動画で貼ってあるので宜しければご覧下さい。
https://like-aquarium.com/archives/2459
繁殖成功すると良いですね^^