こんにちは(o´▽`)ノ
ビオトープで掬ったエビの腹部に見慣れない緑色のものがついていました。エビヤドリモについて聞いたことはあったのですが、見るのは初めてでした。
抱卵個体と勘違いする方がいらっしゃるみたいですので、エビヤドリモについて調べてみました。
また、エビヤドリモの拡大写真、実際の抱卵個体との比較も載せました。
この記事は、こちらの論文を参考にさせていただいております。
エビヤドリモとは?
エビヤドリモ(Cladogonium ogishimae)とは、淡水産のエビに寄生する緑藻です。現在1属1種の日本固有種とのことです。複数種が存在する可能性も示唆されています。
エビのエビ腹部筋肉に侵入し寄生します。
こちらが私が見つけた実際の個体です。
腹部付近に緑色の何かがあります。抱卵個体をあまり見たことがない方は勘違いしてしまう事もあるみたいです。
拡大写真です。
お腹から糸のようなものが伸び、その後緑色の物体がくっついています。拡大してみてぞっとしてしまいました。
更に拡大してみました。ぞくぞくしますね、、。
動画も撮影してみました。
寄生はどのように行われる?感染力は?
実際気になるのは、他のエビにどの程度影響するかです。魚に寄生する白点病は、数日で水槽全体に蔓延します。
エビヤドリモも他のエビに寄生しているのではと戦々恐々ですよね。
ですが、寄生経路自体まだはっきり分かっていません。交尾の際に相手に寄生するのではないかと考えられています。生殖細胞が遊泳して行われるかどうかも不明のままです。もし、生殖細胞が遊泳して寄生するとしたら恐怖ですね、、、。
寄生されるとお腹にあるため、交尾がうまくいかない可能性が考えられます。
今回は、、
今回は、50匹ぐらいいて、感染個体は1匹のみでした。下の写真は、エビヤドリモに感染していたビオトープにいた個体です。
感染力は弱いととるのか、これから流行るのか、、、何とも言えません。次回掬ってみて再調査したいと思います。
侵入経路は?
今回私が寄生した個体は、ビオトープにいた個体でした。ビオトープには、水草としてマツモが大量に入っていました。それ以外に、田んぼに沸いていたミジンコを入れたり、睡蓮をいれたりと色々混ざっていました。カエルが水浴びしたり、、、。
治療方法は?
治療方法は、色々調べた結果、アルジガードが有効かもしれないという情報がありました!治す方法がないと言われていたのでこれは希望の星ですよ!
https://youtu.be/-hW2FgnMDUk
引っ張ると抜ける!
引っ張って抜くこともできました!エビを殺さずにすべて抜くのは難易度高いとは思いますが、減らすことはできます。
抜いたおかげでこちらの写真も撮影が出来ました。
寄生されたら個体は死ぬ?
寄生されたままの個体の寿命はあまり長くないみたいです。
抱卵個体と寄生個体の比較
最後に抱卵個体と寄生個体の比較画像を載せます。
抱卵個体です。卵は腹部に納まっています。時折卵に新鮮な水を送るためお腹をわさわさします。卵の色は、黄色っぽい事が多いです。ベルベッドなどはブルーですね。
寄生された個体です。お腹から出ちゃっています。色は緑色です。
まとめ
エビに寄生する緑藻があるなんて驚きですね。お腹にふさふさがあっても、緑色だったらよく見てください。もしかしたらエビヤドリモかもしれません。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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